決して終わらないスケール・モデルの世界
私が代表を務めるモデラーズ・サークルの
「ひやめし会」も、30年以上の歴史があります。長いですよね。昔パソコンなどはなかった時代では考えられないのですが、現在では完成品をデジカメに撮影してすぐパソコンにアップして公開したり、本当に便利になりました。あっ、そういえば何で
「ひやめし」なのかっていうと、サークルにいる仲間たちは皆、
飯よりモデル作りに夢中で、飯が出来てもいつも冷えてしまうような、そんな病的な連中が集まっているという意味です(笑)。この病気にかかると例え同じモデルであっても昔のものよりクオリティが良いものがあれば、買わずにはいられないんです。本当に病気ですよね。
趣味のサークルって本当に縛りは何もありません。これは昔と変わらないですが、同じ趣味を持つ仲間が月に1回くらい集まって情報交換しようよ、というクラブ活動ですよね。作ったものは少しは自慢したいしね。昔は喫茶店でしたが、今は居酒屋になってますね。初めはプラモデル屋に通っている内に、そこのオヤジが
「こんなサークルあるんだけど」と声をかけてくれたのが始まりで、もう30年以上、みんないいオッサンになっちゃって不思議な感じもします。
思い出そうとしても、どうしてプラモデルが好きになったかよく覚えていないんです。親父が小さなおもちゃをお土産で買ってきてくれたなってことは覚えてますが、それで小学校の時につくったのが最初かな?飛行機は最初から好きだったですね。当時は周りにプラモデル屋も沢山あって、普通のおもちゃ屋の片隅にも必ずプラモデルがありました。今はおもちゃ屋ってフィギュアとゲーム機だらけですが。
プラモデルは部品を組み立てれば誰でも出来る模型ですが、それでも
必ず個性が出るのが面白いんです。彩色の方法(道具や色の混ぜ方)やカラー絵具の素材、パーツの素材(プラスチック、レジンetc)、接着法でもその人によって色々です。
別のメーカーのパーツを買ってきてベース本体につけるなんて事は当たり前になっていますからね。そういえば国産のプラモデルなら設計図通りでひととおり完成品になりますが、
海外の簡易キットなどは部品によって接合部がうまく合わなかったりするので素人ではまず無理ですから気をつけないとね。
国内の「スケール・モデル」の市場は、ガンダムなどのフィギュア市場に比べて小さいと言いました。実は
モデリングの世界は日本よりもヨーロッパの方がはるかに歴史もありますし、一つの文化として認知されていると言う面はあります。日本ではプラモデルは
「おもちゃ」のカテゴリーで、正当的な
(大人の)趣味としては認知されていないような部分があるのです。歴史が違うせいもありますね。乗り物のミニチュア・モデルという意味では、ヨーロッパでは
クラシック・カーもガレー船(帆船)もあるしスケール・モデル自体のメーカーも多い。それに比較すると、国内のメーカーはせいぜい数社、その他のガレージキット・メーカーはちょっと辛い状況です。これじゃあとても若い世代までは広がっていません。子供たちのおもちゃはゲーム機だらけでは、スケール・モデル業界のお先はかなり悲観的かもしれません。
でも例えば
鉄道ファンは多いし(モデラーの世界と少しリンクしています)、
ジオラマや
ドールハウスというジャンルも大変面白いです。私の仲間にもいますが家具や家そのもの、樹木、そして人形(フィギュア)も作ってしまうのは相当難しいですが楽しいです。フィギュアとか上手い人がいるんだよねえ。その人は
美大出身ですが、私が同じようにやってもどうしても上手くいかないんです。何ででしょう?分かれば苦労しないですよね。
モノを作る楽しみは、きりがないです。私は最近
艦船キットにも手を出し始めて2~3年、まだまだ修行中です。でもジャンル越えは課題の一つですね。フィギュア(人形)のジャンルにもいつか本格的に手を出したい。そうなるともう・・・やっぱりきりがないですね。ジオラマ系も魅力的ですね。
「三丁目の夕日」って映画がありました。仲間にあの世界(街)をジオラマに造っている方がいるんですが、上手いですよ。
この業界では有名ですが、
東北の方に達人揃いのモデラーズ・クラブがあります。ジオラマ系でヨーロッパのコンペで賞を取っちゃうような人たちです。気合もレベルも違うというか、上には上がいるという事ですね。私も老後の楽しみというか、とりあえず引退したら地下倉庫の在庫に手を付けていきたいけど・・・。この先、1番怖いのはね、うちの「ひやめし会」会員の在庫なんですね。誰かが
「これ皆で分けてよ」とか
「みんな持ってっていいよ」とか言い出す日が来るのではないかって考えると怖いよね(笑)。私もそうですが、いつかは分けなければならなくなったら、理解している仲間に引き継ぎたいんですよ。でも皆がそう考えたら、収拾つかないよね(笑)。
「スケール・モデル」の世界は、まだまだ先は長いです。まだまだ知りたいことや勉強したい事も多いし、この楽しみの終わりなんて全く見えないですよ。どうです、仲間になりませんか?
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