モデリング~私自身のこだわり
私の得意分野は飛行機だと言いましたが、最近は
艦船にも少しずつ手を伸ばしています。
別のジャンルに手を出すとやはり数をある程度こなさないとわからない事も多いというのは真実です。作品を見るとすぐわかるんですね。目が出来てないというかツボが分かってない。一例を挙げると友人で戦車が専門だった人が飛行機を作ったので作品を見せてもらったら、「プロペラを裏返しにつけていた」りする訳です。何じゃこりゃ?ってなもんですね。他にも車両を知らない人がモデルを作るとすぐ、タイヤを黒く塗っちゃうんです。実物をよく見ると本当は、タイヤは真黒くなんかないし接地面とサイドは色も違う。だからリアリティが感じられる。
それに細かい話ですが、モデル製作のこだわりとしては私は
「自然な感じ」を心がけています。つまり特に彩色する時などはスケールによって色も変わる訳ですね。艦船と戦闘機を比較した場合、完成品が仮に同じ大きさであれば、当然ですがそれは
スケール(縮尺:寸法)が違うわけです。もちろん艦船の方が縮尺(縮尺率)は大きいのです。ちなみに
戦車は1/35や1/48、戦闘機は1/72、1/48戦艦は1/350や1/700が主流です(他にも色々な縮尺はあります)。ここで考える事は縮尺によって、彩色する時には色具合や影のつけ方などは違ってくるという事です。
彩色でいうと、当然昔のモデルは
「古びた感じ」を出したかったりする訳ですが、同じモノでも縮尺(距離)によっては色を変えます。遠いものは白っぽく見えるので。これ以外にも、パーツで言うと、私はあまりにも作り込み過ぎたりするのは好みません。これも趣向の違いはありますが、極端に多いゴテゴテしたパーツはバランスも悪いし、見た目の不自然さが出てしまうような気がします。
ジャンルとしては私の得意分野はジェット戦闘機で、とりわけ
旧ソ連時代の軍用機がNO.1です。機種でいうと
「ミグ」や
「スホーイ」が大好きです。それぞれ沢山の種類がありますが、なんといっても形に惚れています。開発エピソードというほどでもありませんが、(当時)レーダーを乗っけたら重くなって本来はスピードが落ちるはずなのに何故かスピードが速くなって
「どういう事だ?」と相当揉めたなど、秘話があり結構面白いです。ベトナム戦争などもそうですが、最近になって共産圏側の資料もボチボチ表に出始めたという事です。空気圧縮性とか当時はまだ細かい理屈が分かっていなかったのでしょうね。
もう一つ面白い戦闘機に、イギリスの
「ロック(ブラックバーンロック)」という変わった飛行機があります。この戦闘機はパイロットが操縦に専念するために、後部座席に
旋回式の銃塔を取り付けて、
操縦士と別に銃撃手を乗っけている訳です。これなら勝てる!と大得意で開発・製造したのでしょうが、実戦ではスピードは超遅いし、
前方に弾が撃てないという致命的欠陥のためにあまり役に立たない戦闘機だったようです。今考えるとバカげていますよね、何考えてんだって。
こだわりという点で一つ、戦闘機モデルには
「パーソナル・マーキング」の問題があります。「パーソナル・マーキング」とはドイツ軍機に多いのですが、機体に描かれる
「個人を顕す特殊塗装」のことです。サソリや鳥とか「個人の家紋」みたいなものといったらわかりやすいでしょうか。種類は様々ですが、あまり目立ってしまっては、実戦で不利になると言う理由でイギリス・フランス軍では嫌われました。これをスケール・モデルでしばしば撃墜数を星の数で機体に書き込むことがありますが、私はうっとうしいので好みません。つまりそれをネタに
「能書き」「うんちく」を語ることは好きではないのです。血なまぐさい事は嫌いですし、それを押し付けがましく熱く語ることがイヤなんですね。
続きを読む⇒決して終わらないスケール・モデルの世界