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プラモデル(スケール・モデル)の趣味は一生終わらない - 趣味遊遊

北沢勉さん(きたざわ つとむ)プロフィール
1960年(昭和35年)神奈川県・横浜市保土ヶ谷区生まれ。現在も保土ヶ谷区に在住。
横浜国大卒業後、電気部品(液晶・半導体・レーザ等)の各種製造装置を製作する「芝浦メカトロニクス(株)」に入社、製造畑を歴任。現在は新規事業推進グループに勤務。
趣味のプラモデルは中学校時代より30数年を経過、現在は「モデラーズ・サークル、ひやめし会」の代表を務めつつ、プラモデル製作と山歩きの趣味を楽しむ。

スケール・モデルの個性

私がこの30数年で「スケール・モデル」をどれくらい作ったかというと、よくわからないです(笑)。買ったモデルの数はデータを作っているので1200個くらいなんですが、実はその内の半分以上はまだ作っていないのです。地下倉庫(5年前、家を改築した時に作りました)に眠っています(大笑)。うちの仲間はみんなそうですよ。だって作るスピードが買うスピードに全然追いつかないんですよ。1つのモデルを作るのに1ヶ月くらいはかかるわけですが、頑張って作っても年間で20個程度、そんなものです。「じゃあどうして新しいモノ買うの」と聞かれそうですが、本と同じでプラモデルというのは、その場で買い逃すと2度と買えないのではないかと思っちゃうわけです。事実なくなってしまうことが非常に多いんですね。絶版というか。

これはプラモデルに足を突っ込むとすぐ分かりますが、この業界では定番商品がほとんどないのです。一度消えてしまったら、再販はまずありえない。だから見つけたときに買っておかないともう終わり、あとは中古オークションでとんでもないプレミアがついて、本当にバカみたいな値段がついてしまうのです。そうすると悔しいんですね、ああ、あの時買っていれば・・・・と。そこで目に付いたらとりあえず買う、買う、買う!だから、一生かけても作りきれないモデルが地下倉庫に今も眠っています。なにしろ頑張って作っても年間20個ですからねえ。最近は経験を買ってくれて、モデリングの専門雑誌から作例依頼もあり、製品を提供してくれたりもします。そのせいか余計に未完成のモデルは溜まりますね(笑)。果たして全部作りきれるかどうかは疑問ですね。(一生かかっても)間違いなく出来ないでしょう(笑)。

もちろん昔のモデルと今のモデルを比べると、今のモデルの方が全然進化しているし、昔では考えられないクオリティの製品が数多く市場に出回っています。そうするとやっぱり買いたくなります。一例を挙げると、私は元々の専門は戦闘機ですが、最近1/350のスケールの艦船が流行しています。昔は1/700などの大きさしかなかったのですが、すごい品質の1/350スケールの艦船の製品が市場に出始めて一つのブームになっています。これが、意外と高いんです。ベースキットで2~3万で、しかも別売の部品~つまり細かい部品、パーツが別メーカーから発売されています。それを買えばやっぱり1~2万円。艦船などに凝るとキットと部品で5万円超になっちゃう!わけです。

 

それでもマニアは手を出します。それこそが、スケール・モデルが持っている一番個性が出る部分だからです。私達は作品を見れば。誰が作ったかもかなりわかります。それは例えば「彩色の方法(エアブラシ、筆、その混合)」「どの色をどう使っているか(ラッカー、水性、影の入れ方)」「パーツの組み立て方(戦車のキャタピラの接着法など)」で判断できます。スケール・モデルには様々な分野があります。乗り物だけを作るモデラーから、フィギュア(人形)が得意な人もいますし、ジオラマのように周りの風景まで製作してしまう人だっているのです。ここまで来るとプラモデルもレディ・メイドを抜け出して「アート」の範囲に突入していくといっても言い過ぎではないと思います。

「年間いくら使うかって・・」よく聞かれるのですが、私は30万円くらいじゃないでしょうか。月に5~6個買って、完成品は年間せいぜい20個程度なんです。毎日少しずつコツコツ作業しています。ちょこちょこ毎日、5分でも10分でもやる、このやり方が私は1番健全だと思っているんですが。

ここでちょっと宣伝です。私もこの趣味が長くなってきて、モデリングの雑誌から様々なメーカーの製品や材料のインプレ(感想・講評)を依頼されたりすることもあります。この業界ではガンプラブームの時でも、王道を行ったブレない業界誌として有名な「月刊モデルアート」という雑誌があります。なんと創刊43周年!です。徹底的にスケール・モデルを作る楽しみを伝える雑誌ですが、この雑誌に私もたまに寄稿していますので皆さん、興味があったら本屋で見てみて下さいね。


続きを読む⇒モデリング~私自身のこだわり

 
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