こめ・みそ・しょうゆ+釣竿さえあれば・・・
田舎暮らしをしたいと思い、自然の中で暮らし始めてからそろそろ20年になります。初めの頃は、不安や苦労もありました。そもそも何処にすみかを決めるかについては、いろいろ検討しましたよ。妻と見に行った土地も、
天城高原(伊豆)・蓼科(八ヶ岳)・一碧湖(伊豆)など、伊豆地方が多かったね(笑)。当時は、伊豆は少し世間に近いと思ったかな?
現在収入はゼロです。つまり年金生活ですね。ゴルフをするので、ちょっと足りないから少しづつ貯金を取り崩しながらの生活です。妻とはゴルフ以外でも
麻雀やミステリー小説・音楽・芝居・食事の趣味など結構共通する部分が多いですね。これがわが夫婦の特徴かな?ちょっとミステリー小説の話ですが、毎年面白いモノが出るから楽しみですね。1番好きなのは
マイクル・コナリー(ボッシュという刑事の生き方が好きなんです)と
ジェフリー・ディーバ。日本では
「半落ち」の
横山秀夫、宮部みゆき(
「蒲生邸事件」が好きですね)。この辺は大きな本屋がないから苦労してますよ。大半は図書館を利用します。
これは鮮明に覚えているんですが、那須に越してきた頃に月がとても綺麗な日があって、妻を誘って夜の9時頃でしたか、外に散歩に出たんです。
「何でこんなに明るいんだろう」と思いつつ
月が煌々と木々の間を照らしている中を散歩しました。まるで蒼い水槽の中を歩いているような神々しい感じで、その時に、ああこれでいいかなと思ったのです。田舎は月明かりがなければ本当に真っ暗ですが、そういう体験もちゃんと出来るのです(真っ暗闇はやっぱり怖いけどね)。便利を犠牲にしても得られる喜びは沢山あるじゃないかと思ったのです。
最初に言いましたが、僕はえらそうに趣味と人に言えるものはないと思います。でもこの先に田舎暮らしをしようかなと考えている人がいれば那須の自然を語りつつ、少しは参考になるかもしれないと体験をお話したのです。そんな僕が(那須での経験を元に)田舎暮らし(不動産取得)の際に注意すべき
3か条を挙げておきます。
①
暖房器具 : これは前に話しました。別荘感覚だとどうしても暖炉とかを作りたくなりますが、是非とも暖房効率や自分の生活スタイルを考えて、冷静に判断した方がいいと思います。本当に暖かいかどうかをチェックしましょう。二重窓になっているか、暖房器具の種類など。
②
風の通り : 那須では、フランスのニースに
「ミストラル」というアルプス山脈から地中海に吹く冷たい乾燥した季節風に似た風が吹きます。僕は勝手に2月の那須岳から吹く風を
「ナストラル」と名づけています。日本海側から那須岳を越えてやってくる風で滅多に吹きませんが、これがバカにできないのです。つまり北風をもろに受ける地形の家ではダメで、必ず防風林やクッションがあるかないかを判断するべきという意味です。最悪なのはT字路の突き当たりで風がまともに当たる土地です。
③
へっぴり虫 : これは冗談ではありません。
カメムシのことです。那須では特に川沿いの
くずの木が生えている土地では1ミリ程度の隙間から入ってきて、ひどい時は1升瓶に一杯取れます。ご存知のように臭いが強烈な虫ですから大変です。中古物件では要注意です。
前にも携帯電話を持たないと言いましたが、ここに引っ越してきた以上、便利さなどは求めないで生活しようと思ったのです。つまり社会の役には立ってないですから、それならいろんな便利さをある程度は犠牲にしてもいいという訳です。夫婦2人でそう決めたのです。
今考えている事はなるべく2人とも健康で、
「出来るだけコロッと逝きたい」これだけです。まあ最後は少々寝込んでもしょうがないかなと思いますが。妻に言わせると
「私が先に逝ったら、そのあと1週間ぐらいでついてきてね」・・・・これが理想なのだそうです。彼女が先ですね(笑)。それで出来るだけゴルフを夫婦2人で楽しみたい、出来なくなったらもういいや・・・・とかね。でもやることは一杯あって、来週はバルコニーのペンキ塗りをしなくちゃいけないんだけど、面倒臭くてね(笑)。えっ?まずバルコニーの
あおと(苔)を掃除しなきゃいけないんですよ。一軒家だと結構やることはいくらでもあるんです。ペンキ塗りは湿気が多いので絶えず塗りますし、落ち葉の整理・植樹の手入れ・・・・
冬に(道路凍結で)車をスピンさせ自損事故を起した事があって、その時は周りに誰もいないし、さすがに一瞬、携帯電話があったらなあと思いました。でもそれ1回だけでしたし、
困ったら楽しいじゃないですか。ない物はないままでいいやという事です。田舎暮らしの先輩の言葉があってそれは
「こめ・みそ・しょうゆ+釣竿さえあれば生活できる」ということです。山菜を食べるサラダ油もあればいいけどね。現在は、
絵画クラブの幹事もやってますから絵を描いたり、楽しくゴルフや麻雀をやったりしながら潔く自然の中で終われればいいやと(笑)。どうでしょう、ちょっとは参考になりますか?

▲絵画クラブ作品展ポスター▲
趣味とも云えない趣味で(のめり込んでないという意味で)毎日を暮らす私たち夫婦ですが、それは端的に言って「生きている喜び」を感じたい、感じることであれば何でもしたい、という事です。そうだ、最後に私の一番好きな事ですが、
晴れた春の日(秋の日でも可)に、デッキ(バルコニー)の木陰にお気に入りの椅子を置き、水とミステリーを傍らに、風のささやき・小鳥のさえずりを聞くともなく耳にしながらウツラ、ウツラと過ごす一日です。この時間を持つために早期退職をしたのだと思えるのです。
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