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ビッグバンド‘ローグス’~ジャズとラテン音楽&コーラスに魅せられて - 趣味遊遊

市浦靖さん(いちうら やすし)プロフィール
1945年(昭和20年)東京都目黒区生まれ。早稲田大学卒業後2年程、車の販売会社などを経て、産業用機械・住宅建材等の専門商社「ガデリウス株式会社」に入社。以後リタイアまで30数年間、同社で営業畑を中心に活躍。
2006年3月退社後は中学校でのブラスバンド部で手を染めたトロンボーンを片手に、サラリーマン時代から長年たずさわって来た社会人アマチュア・ビッグ・バンドである「The Big Band of Rogues(ローグス)」のLIVE活動、アメリカのジャズ・コーラス・グループである「The Four Freshmen」のファンクラブ、「Four Freshmen Society(FFS)」の活動などで、本人曰く「退職後も毎日忙しくてしょうがない!」・・・  (「ローグス」のホームページ)

フォー・フレッシュメン(The Four Freshmen)はすごいのだ!


▲2006年、森の家・ジャズの夕べ
さて、フォー・フレッシュメンを語る時がきました。実はずっとはまっているのです、このグループに。知らない人も多いと思いますので説明します。フォー・フレッシュメンというグループはアメリカの4人のジャズ・コーラス・グループの名前です。結成されたのは1948年、インディアナポリスのバトラー大学で誕生しました。当時の新入生だからフレッシュメン、そのまんまですね。1948年ですから結成されてから今年で60周年!もちろん当時のオリジナルメンバーは現在グループには一人もいません。

初めてフォー・フレッシュメンを聴いたのは、高校生の頃に聴き始めたラジオ放送の「FEN」でした。ジャズがガンガンかかっていたラジオ放送の中でそのコーラスを聴いてしまったのが、まあ運のつきというか運命的出会いというのか。(笑)



オリジナルメンバーで元気なのはボブ・フラニガンとロス・バーバーの二人です。ボブは1992年までグループで頑張ってきましたが、今年82歳なのでグループのマネージメントに関わっています。現在のフレッシュメンは22代目(Group No.22)でオリジナルから数えると、22名が入れ替わり現在までフレッシュメンを絶やすことなく存続してきました。現在のフレッシュメンは2001年9月から変わっていません。メンバーチェンジなしに7年は結構長いほうです。メンバーチェンジの最大の理由はやはり家族でしょうね。彼らもミュージシャンだから、しょっちゅうツアーで旅をしなくちゃならない。家族と離れている時間が長いと若いうちはともかく、年取ってくるとやっぱり多少辛くなってくるという事でしょうか。


フォー・フレッシュメンはモダンジャズコーラスの開祖なんていわれ方もします。つまり、ビーチボーイズを始めとして、ロック・フォーク・ポップスなど幅広い分野に大きな影響を与えているのです。彼らの特徴は自分たちのコーラスの演奏は自分たちで演るということ。現在では当たり前ですが、ジャズのコーラスでボーカルグループが自ら演奏するパターンは当時はなかったのです。しかもその演奏もとてつもなく上手いのです。一般的にはフレッシュメンの黄金時代は1950年代~1960年代と言われています。1952年にミリオンセラーとなった“It's A Blue World”などヒット曲・レパートリーはものすごくたくさんあります。

さてこれだけ息の長いグループですから、世界中にファンがいて毎年「The Four Freshmen Society (FFS)」という国際ファンクラブの国際大会があります。これは新旧のメンバーも参加するのですが、FFSには全世界で3000人程が加盟していて、今年もインディアナポリスで大会を開き、8カ国600人くらいが集まりました。もちろん私も行きましたよ。というか実は私はFFSの日本代表を務めているのです。92年から毎年、主にアメリカで開かれる大会に顔を出していますし、現在のフレッシュメン達が来日すれば一ファンとして(通訳を含め)お世話係りの役目もします。現在、日本人の会員は114人です。興味のある方は連絡下さいね(笑)


何でそんなフォー・フレッシュメンが好きかというと、それはもうひとえにコーラスのハーモニーの美しさに尽きると思います。説明が難しいのですが、フレッシュメンのコーラスはテクニック的に難しいというか、複雑な和音を使ったりして普通の人がイメージする‘コーラス’よりもはるかに音がエレガントで深みがあるのです。しかし逆に云うとその難しいコーラスを理解できる人は少ないという事態につながっている、という事はあります。私は日本のコーラスグループであるダークダックスなどはあまり好きではありません(はっきり言って嫌いです)。デュークエイセスはまだいいのですが、日本のコーラスグループの特徴として、ハーモニーを単純化して皆に分かりやすいようにした結果、音(ハーモニー)の深みを無くしてしまっているような気がします。これがちょっと物足りないというか。こんなこというと怒られそうですね。でも日本にも「タイムファイブ*」などの素晴らしいコーラスグループはありますよ。そうだ、少し話が飛びますが、私は針(アナログレコードとプレイヤー)も持っていますが、普段はCDよりもパソコンやiPodで聞いています。オーディオシステムや音にこだわるよりは演奏やコーラスなど、音楽そのものにこだわる方ですね。

*タイムファイブ:日本の男性5人のジャズコーラスグループ。来年結成40周年になるがメンバー交代は1度もない。ジャズボーカルとしてはその実力は折り紙つきで1986年モンタレージャズフェスティバル、1988年にはNHK紅白歌合戦にも出演している。


<フォー・フレッシュメンのお勧めアルバム>
フォー・フレッシュメンのアルバムは無数にありますが・・・・そうですね、フレッシュメンが5本のトロンボーンと競演したアルバム「THE FOUR FRESHMEN AND FIVE TROMBONES」(1955年録音)があります。ジャズ・コーラスの歴史に残る名演と言われています。私がトロンボーン担当という事もありますが、トロンボーンと絡むフレッシュメンのコーラスが本当に美しいです。他には「Voices In Brass」や現在のグループの「In Session」が有り、後者は「iTunes Store」でも購入可能です。是非聴いてみてください。


記事中の作品をamazonで紹介
フォー・フレッシュメン&5トロンボーンズ
Four Freshmen in Person/Voices and Brass


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