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ビッグバンド‘ローグス’~ジャズとラテン音楽&コーラスに魅せられて - 趣味遊遊

市浦靖さん(いちうら やすし)プロフィール
1945年(昭和20年)東京都目黒区生まれ。早稲田大学卒業後2年程、車の販売会社などを経て、産業用機械・住宅建材等の専門商社「ガデリウス株式会社」に入社。以後リタイアまで30数年間、同社で営業畑を中心に活躍。
2006年3月退社後は中学校でのブラスバンド部で手を染めたトロンボーンを片手に、サラリーマン時代から長年たずさわって来た社会人アマチュア・ビッグ・バンドである「The Big Band of Rogues(ローグス)」のLIVE活動、アメリカのジャズ・コーラス・グループである「The Four Freshmen」のファンクラブ、「Four Freshmen Society(FFS)」の活動などで、本人曰く「退職後も毎日忙しくてしょうがない!」・・・  (「ローグス」のホームページ)

ジャズとラテン音楽~4ビートと8ビート

前回もお話しましたが、ローグスはほぼ全員が他に仕事を持っているアマチュアのバンドです。ですからバンドとしての経歴は相当長いですがこの活動で生計を立てているメンバーはいません。収入どころか実はローグスはメンバーから月謝(会費)を徴収していたりするのです。えっ変ですかね?だって交通費も自腹ですよ。当然です、だってビッグバンドを維持するのはお金が結構かかります。


1番かかるのはやっぱり「楽器車」でしょうか。ローグスとして車を1台持っています。メンバーの楽器はブラス系(トランペット・トロンボーン)、サックスやギターなら個人で運搬できますが、出来ない楽器~例えばドラムやキーボード、パーカッションは大きいので一人で運ぶのが無理です。ほかにも大変なのが楽譜・譜面台です。これはかさばって持ち歩きが大変ですから、こういう物はすべてこの楽器車(日産キャラバン)~に積み込んでいるんです。倉庫代わりですね。当然その維持費や駐車場代は必要になるわけです。

アマチュアの興業といっても、生ライブの入場料収入はあります。会場の規模やLIVEの内容にもよりますが、入場料は1000円~3000円程度をいただいています。けれどこれは・・・あまり細かくは知らないんだけど、運営費用・会場代に消えると思ってください。メンバーのギャラまで回りません。


それでも何故ローグスのメンバーが毎週集まって練習し、LIVEをこなし、収入はなくても長年続けてこられたのかというと、ひとえにメンバーがジャズのビッグバンドが好き&演奏が楽しいからではないでしょうか。LIVEはいつでもとても楽しいですよ。練習だって本当に楽しいです。私もサラリーマン現役時代は出張帰り、夜9時頃に帰宅してから練習に駆けつけたりしました。気分転換にもなるんです。つまり演奏者が楽しんでいるのでお客さんも楽しい、これがローグスの最大の特徴であり、バンドのモットーでもあります。LIVEでは自然と踊りだす方もいますし、ファンの追っかけも結構いますよ。

ローグスはアマチュアとはいっても、たまにはボーカルなど様々のプロのミュージシャンをゲストに迎えてLIVEと云う場合もあります。実は海外公演~80年代にはアメリカのモントレージャズフェスティバルに出演した事だってあるのです。メンバーは20代から60代までと言いましたが、ローグスは年齢や性別・職業でメンバーを判断したりしたことはありません。何かこれだけ年齢の幅が広いのに、不思議に仲がいいグループなんですよ。世代などあまり意識したことはないですね。練習の後に飲みに行ったりする事はあまりないんですが(車で練習に来るメンバーが多いせいか?私が全く飲まないせいでしょうか?)、それでも時期によっては例えば忘年会や新年会とか、ライブの後にメンバーやその家族が集まってパーティーなんてことはあります。

そうそう、ローグスはジャズのビッグバンドなのですが、「ラテン・ミュージック」もやります。これが結構大事なのです。


ローグスは今ではあまり聴かれないビッグバンドによる「ラテン・ミュージック」を持ち味の一つとしています。ラテン・ミュージックとは何か?と疑問に思う方もいらっしゃるかもしれませんが、音楽を規定するジャンル分けは非常に難しいのです。人によってラテンのとらえ方が違いますし、時代や地域によっても微妙に違うニュアンスがあります。これが当然なのです。その成り立ちや歴史は相当複雑ですが、いわゆるタンゴ・サンバ・ルンバ・チャチャなど、今は社交ダンスとして流行っている音楽をイメージしていただければいいと思います。中南米を発祥とする音楽ですね。ペレス・プラード楽団等で有名な「マンボNO.5」、あと有名なのは、「べサメ・ムーチョ」「キサス・キサス・キサス」はご存知ですか?何年か前に映画「ブエナ・ビスタ・ソシアル・クラブ」が公開されたキューバ音楽(彼らは来日もしました)などは完全にラテン音楽です。

我々ローグスはお客様の前で演奏する時は、実はラテンの方が多いのです。練習はジャズが多いか同じくらいの割合ですが、ライブは圧倒的にラテンです。日本にはおそらくアマチュアジャズバンドが300や400はあるでしょうが、ほとんど決まったジャズのレパートリーを演奏しています。我々のバンドは、リーダーの好みや判断もあるんですが、「まあそれとはちょっと違うんだよ」という所を見せるためかなということもあって、ラテンが多いのかな?これはどうでしょうか。


少し専門的な話をします。ジャズは4ビートでラテンは8ビートです。ところが実際には必ずしもそうでない場合も多いのです。1小節に4拍刻むのは4ビート、8拍なら8ビートで、多くのロックやポピュラーミュージックは8ビートでジャズは4ビートで区分けする一つの方法ではあります。しかしもちろんジャズ・ミュージシャンも時にはラテンのスタイルでも演奏しますし、音楽的というよりも言葉の定義次第ということもあります。説明すればするほどわかにりにくくなるので、この辺でやめます。ローグスも社交ダンスのバックミュージック(BGM)としてラテンミュージックを演奏をする事もあります。しかしラテンはそれだけじゃない~ちゃんと聴かせるラテン音楽も沢山あります。これは知ってほしいですね。

さていよいよ次回は私の大好きなジャズ・ボーカルグループ「The Four Freshmen」のお話を・・・・


続きを読む⇒フォー・フレッシュメン(The Four Freshmen)はすごいのだ!

 
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