ペーパークラフト同好会
竹とんぼ・折り紙・紙飛行機など何でもいい
「子供たちに物を作る楽しさを教えたい」「机の上だけでモノを言うな」という思いで立ち上げた
「ペーパークラフト同好会」でしたが、初めは意外な困難が待っていました。
それは6年前でした。当時、学校教育に関して
「ゆとり教育」というものが全国的な流れとなり、その影響で地域と小中学校との接触を模索する運動がスタートします。私の住む
国分寺市でも市が運営する公民館などの場所を借りて、様々な
体験学習や
総合学習などがスタートします。子供たちの中で
「工作が好き、飛行機が好き、空への夢を持つ」そういう子供たちを対象に、始めは
「もとまち公民館・主催事業」として発足するのです。今ではゆとり教育の功罪の
「罪」の部分がしきりに言われますが、本当は36時間を30時間にして時間だけ作ってOKというほど単純ではないのです。私は体験学習が存在感を得たのはゆとり教育が産んだ
「功」の部分だと考えているのです。
その2002年の6月でした。中学生対象の第一回
「紙飛行機を作って飛ばそう~楽しいペーパークラフト1」を開催。その後7月には小学生対象の第二回。結果は・・・
惨憺たる状況~大失敗に終わりました。簡単に言えば子供がほとんど集まらなかったのです。第一回は中学生が1人だけ(大人5名)第二回は模型を展示したりチラシを配布したりしましたが、4・5年生の参加者0、保護者付の幼児・小学校1・2年生が5組の参加。つまり土曜日の開催だったのですが、休みには
子供たちは塾やスポーツクラブ(野球・サッカー)で忙しかったのです。宣伝がたりなかったのかもしれません。なにしろやってみないとその面白さは実感できないですから。一時は挫折しかけたのですが、その年の9月、第一回と二回の講習会に参加してくれた大人たちや仲間の好意により、自主グループとして
「ペーパークラフト同好会」を正式に発足しました。
今はほとんどの子供たちがTVゲームや携帯ゲーム機を持っています。でも一つ思うのはそのゲームの影響でしょうか、彼らは
自分の楽しい事はやるのですが、人に教える事はしないような気がします。自分の手で紙飛行機を作る時には、自然と出来る子が出来ない子に作り方を教えています。私自身もその時の体験から
「教える」だけではなく自分も楽しみつつ
「伝える」姿勢が大事だと痛感しました。無理やり押し付けてもダメです。始めは生徒一人でも気にしない事です。大人が面白がって遊んでいればいいんです。
面白いと思えば子供たちは寄ってきます。

▲ペンシルロケット
ただし最近感じるのは
総合学習や体験学習の波がここ2年位で変化しているという事です。総合学習では学科のように成績がつけられません。その評価というのも、あいまいにならざるをえません。このあいまいを、どう評価するかが問題なのです。最近大学では
「AO入試」を取り入れるところが増えています。これは
「Admissions Office」~従来の筆記の学力試験で合否が決まる入試方法ではなく、
「志望理由書や面接・論文などにより出願者の個性や適性に対して多面的な評価を試みる」というものです。つまり
学科試験ではわかりにくい個性の発掘という点で、趣旨としては大変賛同できるのです。ただしこのAO入試に関しては反対する人もいて、
偏差値の低下や
青田買いの弊害を指摘される方もいます。どうも、この流れが高校や中学校に及んできているなと感じるのです。少し脱線しました。
変な話ですが
紙飛行機教室では今、カッターを使わせていません。本当は使いたいんですが、何かあると責任問題が発生するので難しいです。これはPTAとか親(指導者)の考えにもよりますが、全員が同じ気持ちというのは難しい状況です。今の住民の願いは
「安全」「安心」「健康」「快適」この4つです。
カッターで指を切ったらどうするって・・・あたりまえですよ、そうならないように使い方を教えますって言っても無理かもしれない。まあカッターの使い方は正規の学校の授業で教えて下さるのが一番なんでしょうけれど。
「ペーパークラフト同好会」は今年で7年目、少しずつ軌道に乗ってきました。紙飛行機の実技の実習を伴う講演会の開催、小学校で紙飛行機の飛ばしっこ大会、国分寺市の本多公民館主催事業である「異世代交流事業」に「紙飛行機教室」として参加、PTA主催の学年行事として採用されたりしています。
現在の会員は、上は70代から下は50代後半まで10名です。女性会員は0人ですが、教室では結構女性も多いんですよ。体験学習の波が変化してきたと言いましたが、最近は様々なイベントや新聞・雑誌の取材等もあり、私も生きがい・やりがいを感じながら毎日を忙しく過ごしています。
続きを読む⇒企業戦士だった現役商社時代・紙飛行機の仲間