紙飛行機と宇宙開発との接点
紙飛行機は子供のころ、皆さん一度はやったことがあるのではないかと思いますが、大人になってからやる人は少ないですね。私は1996年に完全にリタイアして以降、手作りの紙飛行機を作って子供たちに伝えていくグループ
「ペーパークラフト同好会」を2002年に立ち上げて活動しています。
実はここ国分寺は
「日本の宇宙開発発祥の地」なんです。1955年に国分寺市で、東大の宇宙科学研究では第一人者である
糸川英夫先生などのグループが
日本初のペンシルロケット1号機の発射実験を行なった場所なんですよ。現、早稲田実業のグランドに一昨年、その碑も出来ました。
*糸川英夫:1912~1999 工学博士、専門は航空工学・宇宙工学。ペンシルロケットの開発者として、日本のロケット開発の父と言われる。

▲「日本の宇宙開発発祥の地」パンフレット
何故ロケット?と思われるかも知れませんが、本物のロケットや飛行機を作るのでも、始めは紙で作ったロケットや飛行機の模型を飛ばして実験やテストをするとのことです。皆さんの中には昔、
竹ヒゴに紙を貼ったり、ゴムの動力で飛ばす模型飛行機を作った経験がある方もいると思います。そういえば今年は
1903年にライト兄弟が人類初の動力飛行機を飛ばしてから105周年になります。(時速50キロで59秒間260メートルの飛行)
というわけで、地の利からいっても紙飛行機と縁のある場所に住んでいる私が、
「ペーパークラフト同好会」を設立したというわけです。様々な苦労がありましたが、まずその前に私達の紙飛行機はどういうものかをご説明いたします。
多分「紙飛行機」というと
折り紙のイメージが浮かぶかもしれませんが、私たちの作る紙飛行機は
割り箸に厚紙(古ハガキなど)の翼を貼って作るものです。実はあまりいい名前が浮かばないのが悩みの種の一つです。
「模型飛行機」とか
「割箸胴紙飛行機」でもいいのですがいまひとつですね。
材料は①型紙(ケント紙・古ハガキでもOK)、②ゼムクリップ、③割り箸、それに
セメダインとのり(紙同士の接着用)・・・必要なのはこれだけです。どこにでもある材料で誰でも作れます。
型紙には飛行機の種類によって
実寸法部品図が描いてあります。これを描くのはちょっとお子さんや素人さんには難しいかもしれません。その部品図にそって切り抜いて、指定の部分を折り曲げ、予め発射用のゴムを引っ掛けるゼムクリップのフックを付けた割り箸に貼り付けて完成です。この飛行機を、イメージとしては二股の枝を使う
ゴムパチンコのように
ゴムの伸縮力でピュンと飛ばすわけです。この作り方を現在は
月一回の教室で子供たちに教えているんですが、上手く
ビューンと飛んだ時の子供たちの嬉しそうな顔は本当にいいものです。もちろん私自身も爽快感がありますよ。
飛行機には様々な種類があります。現在「ペーパークラフト同好会」では
57機種の用意がありますが、ごく簡単に区分けすると次の3種類になります。
①「矩形翼」:1番ありふれた飛行機らしい形です。
②「先尾翼」:尾翼が前方、主翼が後方にあるタイプ~安定性がいい
③「変形翼」:主翼と尾翼が一体になっているタイプ~戦闘機など
▲①矩形翼
▲②先尾翼
▲③変形翼
この他にも
円形翼や
複葉機タイプ、
アニメ(紅の豚・ダンボetc)タイプや
軍用機のシリーズなどもありますが、
滞空時間や距離にこだわる場合、飛ばすのに少し技術が必要な場合、飾って見るのに適する場合、など用途に応じた区分もあるのです。
私の紙飛行機作りのきっかけは小学校4年生くらいでしょうか。当時は戦時中でしたから、模型飛行機の製作が
学校の正規の教材(授業)としてありました。私は元々小さい頃から
日曜大工とか物を作るのは大好きだったので、秋葉原まで出かけていって、コンデンサーとか部品を買い込んで
アンプ(真空管)を自分で組み立てたのは覚えています。工作とか細かいことをやるのが好きなのですね。昔から
新しいもの好き、凝り性、自己満足型・・・というか、
とにかくやってみよう!やってみりゃわかるわい、という性格でした。まあ家族に言わせると
器用貧乏だと(笑)
子供たちと紙飛行機をきっかけに触れ合うようになって思うのは、やはり今の子供たちは知識中心の偏差値教育に偏り、机の前の勉強だけになっているなという思いでした。
冒険心・創造力を養うとか個性を育てる、体験する事の重要性を感じたのです。そこで
おじいちゃんの得意技というか、
異世代交流のきっかけとして、
「よし紙飛行機を子供たちに教えたらいいんじゃないか」と単純に思った訳ですが、実は
「ペーパークラフト同好会」の立ち上げ初期に大失敗した苦い経験があります。次回はその話をいたしましょう。
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