退職後に再燃した蝶への興味
蝶が趣味というと、昆虫を採集して標本を作るイメージがありますが、私の趣味は蝶の生態研究とでもいったほうがいいかもしれません。
簡単に蝶コレクターとでも言えればいいんですが・・・正確には(現在では)
蝶の生態調査&研究だと思います。様々な場所でのフィールドワーク・調査・資料作成などでしょうか。
実を言うと蝶の趣味は小学生時代からスタートしたのですが、高校生以後は40年ほどご無沙汰でした。
それが5年前の退職を機会に一気に蝶への熱が再燃したのです。
早期退職したのは58歳の時でしたか。
先祖代々の栗畑を家内が一人でやっていたのでそれを手伝う目的もありました。畑のメンテナンスの必要もありましたし。
まあ割増金もあってロジカルに考えても
「ふーん、何もやらないでお金が増えるならそれも良いかな。」とか思って、丁度仕事の区切りもついたので、思い切って決心したんです。こういうと怒られますかね。
そんな状況で、小さい頃の趣味の蝶が復活します。

[オオムラサキ幼虫]
私の蝶の趣味は小学生~高校生頃のコレクションからスタートしたわけですが、実は退職後の趣味復活の時に志向性に関する大きな変化があったのです。
というのは新しい友達の影響もあり、興味が
蝶の「収集(コレクション)」から「生態研究」の方向へ移っていったのです。
具体的には例えば蝶の個体収集よりはフィールドでの写真撮影や飼育による生態観察とかそういう方向です。
これは蝶のコレクターの方には多少失礼な言い方になるかもしれませんし、もちろん貶める気は全くありませんが、
コレクションには切りがないから、最終的にはどうしてもお金の話になってしまう気がします。
まあ研究にも終わりはありませんが、コレクションとなると「珍しいので買いませんか」とか「ヒマラヤまで採りに行く」とかそういう世界に、どうしても入り込んでいくわけです。
今は
’コレクションよりは生態(研究)の方が深い’と思っているのです。
この分野だと
神の領域とでも言うか・・・
自然と向き合うという事が避けられません。でも「収集」にはそれはあまりありませんから。
この生態研究にのめり込み始めた頃に長男の兄貴と話していて、
「いやあ、昆虫の穴を通して世界が見えるんだよ。」と兄に言った記憶があります。
ああ昆虫採集の隣にこういう世界があったんだな、という感じがするのです。
現在は私は新しい友人2人(というか師匠)とつるんでフィールドワークに出かけていますが主に写真資料を担当という感じです。
もちろんたまに採集もしますが、私の師匠が一切
「料理モノ」「加工モノ」を認めないとでもいうか、つまり手のかかったモノ<標本も含め研究に必要なもの以外>は嫌いなのです。そういう人が隣にいるので私も影響を受けています。
ただし数ある昆虫の種類によっては自然のままでの観察では同定や研究が難しい、あるいは不可能という事もあります。
つまり
「採集」することでしか研究は出来ないという事もありますのでそういう時は許されるらしいです(笑)
これまで私も
ウスバシロチョウ(幼虫→サナギ→成虫;ムラサキケマンを食生)、
ジャコウアゲハ(卵→幼虫→サナギ→成虫)
モンシロチョウ(キャベツを食生)などの飼育を手がけました。
これは師匠から聞いたのですが普通はサナギで越冬するモンシロチョウも地域によっては幼虫越冬するところがあるそうです。

[ウスバシロチョウ]

[ジャコウアゲハ]
大体、蝶と言えば冬は蛹か卵で木枯らしに耐えていると言うのが常識的な越冬の形ですが、成虫や幼虫で越冬すると言う種類も随分多く、中には有名な高山蝶の
ミヤマモンキチョウや
ミヤマシロチョウの様に、零下数十度と言う冬の高山の吹雪の中で幼虫で越冬している種類もいるので、全く自然界は興味が尽きません。
そんなところに興味を持ち始めたので、少年時代の活動は専ら春から夏の採集で秋から冬には趣味も冬眠と言う状況でしたが、生態に興味をもち始めた今は、卵探しや越冬幼虫探しなど、冬の生態観察に冬のさなかでもフィールドに出かけて行ってます。
ここ何年か舘林市の茂林寺と言うところの
ミドリシジミの生態調査をしてきましたが、ミドリシジミなどのシジミ蝶の仲間、通称ゼフィルスは大体、飛び回るのも産卵するのも高い所が主なので観察が大変です。

[ミドリシジミ]
はしごを使って観察するのですが
3シーズン(3年)毎冬出かけて、5000個程度の卵を観察しました。
一個ずつか卵塊か、産んである高さや方角は、幹か枝か、天敵にやられていないか、等のデータをとって、木の数でいえばとても100本では済まないかも?
まあ木の上には大体師匠が登りますが(笑)
この師匠2人の詳しい話はまた後ほど・・・・
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