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戸倉徳治さん 本物より精巧な船舶模型をオーダーメイド - 趣味遊遊

戸倉徳治さん(とくら とくじ)プロフィール
昭和13年(1938)、神奈川県鎌倉市生まれ。現在は藤沢に在住。
平成12年に46年間エンジニアとして勤務した「関東航空計器(株)」を退職
現在は兄の経営する湘南・茅ヶ崎の船宿「おだか丸」で釣り舟の船長をやると同時に船舶の精密模型を製作する会社「宝船堂」の代表を務める

宝船堂(ほうせんどう)
神奈川県藤沢市鵠沼神明 2-8-26 Tel 0466-27-6564

船舶模型の精密さ

模型をオーダーしてくれた人もそうだけど、とにかくボクの模型を見てくれた人みんなに
「すごいですね」と言われたいんだ。
気に入ってくれればボクも満足するし。
最近はインターネットでオーダーもあるけど、1/3位はプロの商売人からだね。
僕は、本当は船が好きな人に作りたい。
だから細かい所まで徹底的にこだわって作ってるよ、そこにこそ良さがあるんだ。
今からその話をじっくりしようかな。

まずは実船をリサーチ

船を持ってない人からのオーダーも半分位は当然あるよ。でもこんな話はなんだけど、そういう場合はむしろ楽なんだ。
実際の本物の船はない訳だから。
もちろん、雑には作らないよ、きちんと作るけど「本物と違う」という事はない訳だしね。
とにかくきれいに仕上げる、誰が見ても艶(つや)があって、すごいなという物を作ればいい。

実際にある自分の船を作ってくれという場合は、まずは下見からだよ。
実際に海に浮かんでいる船を見せてもらうんだ。
船に乗り込み、あらゆる所の写真を撮る。もちろん操舵室から甲板、帆、トイレの中まで全部だよ。
さらにスクリューや魚探(魚群探知機)などがある船の下側も、日を改めてチェックする。
船には検査で海から吊り上げる日があるからその日に見に行って、舵の形・スクリューや船底につけてある物の形式までチェックする。
そこまでやってもあとで
「あれどうなってたかな」という不明な所があればもう一回行って確認する。

模型のこだわり その1

それからは設計図を描く。
元の仕事が仕事だからまあお手の物だけど、これは大切だよ。
プラモデルじゃないからね、設計図は自分で作らなきゃならない。この4畳半(第1工房)の作業場でジックリ考えながらね。
ちなみに外に車庫一台分くらいの汚れる作業用の第2工房もあるよ。
それから部品の発注かな。
今は20人近く手伝ってくれる仲間がいるけど、昔は一人でやってた。
例えばバックミラーや帆の部分とかの共通部品を何人かに製作を振り分ける。
大切な所は自分でやるけどね。
今は何艘かを同時進行してるから、部品の数や素材もたくさんストックしてる。

本体は本物と同じ繊維強化プラスチックでしっかり作る。
でも木材・金属で作る部分もあるから様々な種類の材料・パーツも色々そろえている。
甲板の金属部分とかは輸入品もあるので、部品も結構な数が必要だね。

模型のこだわり その2

可動部分を多くしたいというこだわりもあるね。
さっき言った舵輪とかスクリュー、照明の明かりもつくんだよ。
あと精密さで言えば、
トイレはあればちゃんと男子用・女子用、掃除用具もバケツやモップ、魚を入れるイケスも作る。
収納はきちんと扉が開閉できる。
もちろん浮きわだって作る。

細かいけど実は船銘の文字にもこだわりがあるんだ。
たとえば‘おだか丸‘という名前を船体の横に書き込むんだけど、字が下手だと船の価値が下がる。
だから字を書いてくれるちゃんとした方に発注して入れるんだよ。
船の名前を書く専門家がいるんだ。
人によっては家紋を入れてくれという人もいるし、もちろんOKだよ。

続きを読む⇒船舶模型、20年のノウハウ

 
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