船舶模型の精密さ
模型をオーダーしてくれた人もそうだけど、とにかくボクの模型を見てくれた人みんなに
「すごいですね」と言われたいんだ。
気に入ってくれればボクも満足するし。
最近はインターネットでオーダーもあるけど、1/3位はプロの商売人からだね。
僕は、本当は船が好きな人に作りたい。
だから細かい所まで徹底的にこだわって作ってるよ、そこにこそ良さがあるんだ。
今からその話をじっくりしようかな。
まずは実船をリサーチ
船を持ってない人からのオーダーも半分位は当然あるよ。でもこんな話はなんだけど、そういう場合はむしろ楽なんだ。
実際の本物の船はない訳だから。
もちろん、雑には作らないよ、きちんと作るけど「本物と違う」という事はない訳だしね。
とにかくきれいに仕上げる、誰が見ても艶(つや)があって、すごいなという物を作ればいい。
実際にある自分の船を作ってくれという場合は、まずは下見からだよ。
実際に海に浮かんでいる船を見せてもらうんだ。
船に乗り込み、あらゆる所の写真を撮る。もちろん
操舵室から甲板、帆、トイレの中まで全部だよ。
さらに
スクリューや魚探(魚群探知機)などがある船の下側も、日を改めてチェックする。
船には検査で海から吊り上げる日があるからその日に見に行って、
舵の形・スクリューや船底につけてある物の形式までチェックする。
そこまでやってもあとで
「あれどうなってたかな」という不明な所があればもう一回行って確認する。
模型のこだわり その1
それからは設計図を描く。
元の仕事が仕事だからまあお手の物だけど、これは大切だよ。
プラモデルじゃないからね、
設計図は自分で作らなきゃならない。この4畳半(第1工房)の作業場でジックリ考えながらね。
ちなみに外に車庫一台分くらいの汚れる作業用の第2工房もあるよ。
それから部品の発注かな。
今は20人近く手伝ってくれる仲間がいるけど、昔は一人でやってた。
例えばバックミラーや帆の部分とかの共通部品を何人かに製作を振り分ける。
大切な所は自分でやるけどね。
今は何艘かを同時進行してるから、部品の数や素材もたくさんストックしてる。
本体は本物と同じ繊維強化プラスチックでしっかり作る。
でも木材・金属で作る部分もあるから様々な種類の材料・パーツも色々そろえている。
甲板の金属部分とかは輸入品もあるので、部品も結構な数が必要だね。
模型のこだわり その2
可動部分を多くしたいというこだわりもあるね。
さっき言った
舵輪とかスクリュー、照明の明かりもつくんだよ。
あと精密さで言えば、
トイレはあればちゃんと男子用・女子用、掃除用具もバケツやモップ、魚を入れるイケスも作る。
収納はきちんと扉が開閉できる。
もちろん浮きわだって作る。
細かいけど
実は船銘の文字にもこだわりがあるんだ。
たとえば‘おだか丸‘という名前を船体の横に書き込むんだけど、
字が下手だと船の価値が下がる。
だから字を書いてくれるちゃんとした方に発注して入れるんだよ。
船の名前を書く専門家がいるんだ。
人によっては家紋を入れてくれという人もいるし、もちろんOKだよ。
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